「ゴーレス人に関するコメンタリオスの記述」大航海時代叢書 トメ・ピレス『東方諸国記』 補注十 (p573)

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p573引用
ゴーレスGores人は、アフォンソ・ダルブケルケがマラカ(マラッカ)を占領した時の情報によると
ーーー現在ではより確実なことが知られているがーーー、

当時かれらの国は大陸にあるといわれていたが、
一般の意見ではかれらの国は島で、同地からマラカに航海してくるということである。

当地には毎年2、3隻の船がやってくる。かれらの携えてくる商品は、
生糸・絹織物・浮織布・陶器、多量の小麦、銅、明礬、フルセレイラである。

かれらはまた煉瓦の形をした黄金を携えてくるが、それには国王の印が打ってある。

この金塊がかれらの国の貨幣なのか、それともそれが運び出される港で刻印されたものかは知ることができない。
これはかれらがたいへん口数が少なく、かれらの国のことを誰にも話さないからである。

この黄金は、かれらの国の近くにある島で産する。そこはペリオコPeriocoと呼ばれ、黄金を豊富に産する。

このゴーレス人の国は琉球Lequeaと呼ばれる。かれらは色が白い。かれらの衣服は外套に似ているが頭巾はない。

かれらはトルコ人の新月刀のような長剣を身につけているが、それよりも若干細い。

かれらはまた2パルモの長さの短剣を身に帯びる。かれらは大胆な人間で、当地では恐れられている

かれらは到着した港でも、商品を全部一度にではなく、少しずつ運び出す。

かれらは真実を話し、人々もまたかれらに対してそれ(真実)を話すことを望む。

もしマラカの商人が誰かその言葉を間違えると、、かれらは直ちに彼を捕えてしまう。

かれらは短い期間に仕事をすませるよう努力し、誰もその土地に留まろうとはしない。

これはかれらが自分の国以外の土地に行くことを好まない人々だからである。

かれらは1月にマラッカに向けて(彼らの国を)出発し、
8月か9月に帰国する。

****引用文終わり***

私コメント

的場著では、ゴーレスが持って来る金の形状について、ここには煉瓦の形と書いてあるにもかかわらず、
そうではなく、舟型であると論証していて、そこが疑問である。

また、的場著で省略された

    「かれらがたいへん口数が少なく、かれらの国のことを誰にも話さない」

    「かれらは真実を話し、人々もまたかれらに対してそれ(真実)を話すことを望む。

    もしマラカの商人が誰かその言葉を間違えると、、かれらは直ちに彼を捕えてしまう。

    かれらは短い期間に仕事をすませるよう努力し、誰もその土地に留まろうとはしない」


あたりは、黙々・整然・几帳面・極めて目的的な様子をしていて、

本国の所属集団のための所用である感じがするのだ。