古文書の国際比較
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日本の古文書残存量は、世界でも屈指のものであろう、
という私の推測について。

私が知るわずかな江戸期古文書の経験でも、どの町々にも、町民・農民・漁民の民間古文書があったので、
私は、これは全国的に普遍の状況であろう、と推測した。

中国の文献は膨大なものらしいが、中国社会の識字率は低い。
私の観測では、文献が残っているのは、政治・宗教の拠点、科挙受験者を育てるような有力な家、
にしか残っていないだろうし、それも文革でかなり損耗しているのではないかと想像した。

朝鮮は、激しい身分差別と漢文偏重の世界だったようなので、
こうした日常文献は、少ないのではないかと推測した。

西洋で、日本のように近世の民間文献を集めている話は、聞いたことがない。

というわけで、冒頭のような推測をやってみた。


問題は、文字も言葉も書き方も違う各国の文書について、その量を、どうやって比較するか、
ということである。