補足1、宇宙時間表     
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「人間社会は物質世界のものである」ということを、宇宙時間表の考え方で
再確認しておきたい。

宇宙時間表とは、宇宙ができてから現在までを、1年にたとえて表したものである。

それによれば、
1月1日に宇宙誕生、
5月1日に銀河誕生、
9月9日に太陽系誕生、
9月14日に地球誕生である。

12月1日やっと大気中の酸素が豊富になり、
12月17日カンブリア紀(三葉虫の時代)、
12月25日から12月29日が恐竜の時代、
12月31日午後11時53分人類誕生、
シュメールやエジプトの最初の王朝が11時59分50秒。

それから現代まで、わずか10秒である。
要するに人間の歴史というのは、このわずか10秒の間に詰まっているのだ。

 宇宙の時間を人間の歴史と比喩的に対比した場合、この対比は、正確さはともあれ、
人間の努力や認識には関係なく、絶対的なものである。

長大な時間をはらむ宇宙という物質世界からすると、命は余りにも短い。

その短い自分の命を起点として、人間は、自分と自分が生きている世界を知ろうとし、
より良い世界へと、様々な努力を重ねてきた。

にもかかわらず現代社会は多くの問題を抱えている。
より良い世界へという努力は、
これからどこへ向かうべきなのだろうか。

*上記の話の出所はカール・セーガン(昔『コスモス』などの本で有名になった)
らしいのだが、私の記憶では小学校くらいの時に似たような話を聞いた気がする。