露営の歌

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斉藤次郎が全文書写している軍歌とは、
以下の「露営の歌」です。

習ったことはないけれど、私の年代では、
よく耳にして知ってますね。若い人たちはどうなんでしょう。

戦後しばらく、おっちゃんたちが、宴会で盛んに歌っていたらしい。

戦後しばらくと言っても、22歳で終戦を迎えた人は、1945年から30年後の1975年に、
まだ52歳ですから、要するに、1975年には、この人たちは、まだ「おっちゃん」花盛り、ではないでしょうか。

『南京事件を記録したーーー』の本は返却したので、字句まではわかりません」。

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一番 勝つて來るぞと勇ましく
 誓つて故郷(くに)を出たからは
 手柄立てずに死なれうか
 進軍喇叭(らつぱ)聽く度に
 瞼(まぶた)に浮かぶ旗の波

二番 土も草木も火と燃える
 果て無き曠野(くわうや)踏み分けて
 進む日の丸鐵兜(てつかぶと)
 馬の鬣(たてがみ)撫(な)で乍(なが)ら
 明日の生命(いのち)を誰(たれ)か知る

三番 彈丸(たま)もタンクも銃劍も
 暫(しば)し露營の草枕
 夢に出て來た父上に
 死んで還れと勵(はげ)まされ
 覺めて睨(にら)むは敵の空

四番 思へば今日の戰鬪(たたかい)に
 朱(あけ)に染まつてにつこりと
 笑つて死んだ戰友が
 天皇陛下萬歳と
 殘した聲(こゑ)が忘らりよか

五番 戰爭(いくさ)爲(す)る身は豫(かね)てから
 捨てる覺悟で居るものを
 鳴いて呉れるな草の蟲
 東洋平和の爲ならば
 何の命が惜しからう