ヴィジャロボス(ビリャロボス)探検隊に出てくる「島の名前」について

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○新鋭の女性研究者が、最近、新しい本を出している。
  清水有子『近世日本とルソン』東京堂出版2012年3月30日。

  この本のp30「ヴィリャロボス探検隊の探検航路」という地図も載っている。

  本文に、エスカランテ報告を含む、3点の史料を使っての、ビリャロボス探検隊の行動の紹介がある。
  
  

2011年3月発行の岩波文庫『マゼラン・最初の世界一周航海』(長南実訳)p143に、
  「フィリピンおよびモルッカ諸島」と題して、マゼランおよびその後の艦隊の航路図が載っている。

                  地図:岩波文庫p143「フィリピンおよびモルッカ諸島」地図
                                  
(岩波書店より許可あり・地図写真リンク掲載)

 これらの本を参照しながら、伊東章著『マニラ航路のガレオン船』に出てくる島の名前を、
  現在の地名と照合する。

  2012年7月6日現在、私ホームページの伊東著本文では、まだ修正されていないが、上記修正を施すと、
  島などの名前は、以下の通りに修正されそうである。
    (私は、この修正のための詳細な情報を持たない。)

 マラガ島と命名した → フィリピン・ミンダナオ島(清水著より)     マラガ海岸→バガンガ海岸(清水著より)

 マサグア島 → 現フィリピン・リマサワ島 (レイテ島南・清水著より)
     (1521年、マゼラン艦隊を友好的に受け入れた島)

     長南訳・岩波文庫『マゼラン・最初の世界一周航海』p342、
     注(67)に、船隊は現在のレイテ島に沿って南下し、
             同島南にある小島マザヴァ島(現在のリマサワ島)で碇泊、とある。         
                                   
                   地図:岩波文庫『マゼラン・最初の世界一周航海』p89「マゼランとエルカノの航海」地図

 サランガン島 →ミンダナオ島の南の島、上掲・岩波文庫p143の地図参照