昭和10年・平凡社『手紙講座』採録の手書き実例
(第5巻から第8巻まで)

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    *ご注意: 書きながら印象を書いただけですので、精度はあてにできません。


第5巻

        巻頭折込:藤原佐里(ふじわら の すけまさ/さり
                      天慶7年(944年) - 長徳4年7月25日(998年8月19日)は、平安中期の能書家・公卿。

1、石川千代松(いしかわ ちよまつ、1860年1月30日(万延元年1月8日) - 1935年(昭和10年)1月17日)は、日本の動物学者。 

筆年不明。候文。筆書き。普通漢数字。
 
2、伊藤忠太 (いとう ちゅうた 慶応3年10月26日(1867年11月21日) - 昭和29年(1954年)4月7日) は、明治〜昭和期の建築家、建築史家

昭和6年年賀状。草書連綿。ペン字。普通漢数字。

3、和田三造(わだ さんぞう、1883年3月3日 - 1967年8月22日)は、明治・大正・昭和期の日本の洋画家 

昭和7年年賀状。楷書。筆書き。普通漢数字。

4、辻永(つじ ひさし、1884年2月20日 - 1974年7月23日)は、洋画家。 

昭和6年年賀状。行書。筆書き。普通漢数字。 

5、林 芙美子(はやし ふみこ、1903年12月31日 - 1951年6月28日)は、日本の小説家、詩人。

筆年不明。年賀状。現代かな。ペン字。普通漢数字。

6、山岡鐡舟(やまおか てっしゅう、 天保7年6月10日(1836年7月23日) ー 明治21年(1888年)7月19日 )は、日本の武士(幕臣)、政治家、思想家。

筆年不明。草書候文。筆書き。普通漢数字。

7、加藤武雄(かとう たけお、1888年5月3日 - 1956年9月1日)は、小説家。

昭和8年筆。口語文。「に」が簡略変体がなの、現代かな表記。ペン字。普通漢数字。

8、岡崎邦輔(おかざき くにすけ、嘉永7年3月15日(1854年4月12日) - 昭和11年(1936年)7月22日)は、日本の政治家・実業家。

昭和9年筆。草書候文。筆書き。普通漢数字。

9、佐々木信綱(ささき のぶつな、明治5年6月3日(1872年7月8日) - 昭和38年(1963年)12月2日)は、日本の歌人、国文学者。

昭和4年筆。草書候文。筆書き。

10、藤澤衛彦(ふじさわ もりひこ、1885年8月2日 - 1967年5月7日)は、日本の小説家、民俗学者。 

昭和10年筆。口語文。現代かな。「な」の字体が古い?ペン字。普通漢数字。

11、辻善之助(つじ ぜんのすけ、 1877年(明治10年)4月15日 - 1955年(昭和30年)10月13日)は、戦前の日本の歴史学者。

昭和6年筆。候文。筆書き。 

12、徳富蘇峰(とくとみ そほう、文久3年1月25日(1863年3月14日) - 昭和32年(1957年)11月2日)は、日本のジャーナリスト、歴史家、評論家、政治家。

大正4年筆。草書候文。筆書き。

13、巖谷小波(いわやさざなみ、明治3年6月6日(1870年7月4日) - 昭和8年(1933年)9月5日)は、明治、大正期の作家、児童文学者。

大正9年筆。候文。筆書き。普通漢数字。

14、近衛秀麿(このえ ひでまろ、1898年11月18日 - 1973年6月2日)は、日本の指揮者・作曲家。 

昭和9年筆。口語文現代かな表記。ペン字。

15、谷崎潤一郎たにざき じゅんいちろう、1886年7月24日 - 1965年7月30日)は、日本の小説家。 

昭和10年筆。口語文。「か」「な」「に」の簡略変体がなが混じる、現代かな表記。筆書き。普通漢数字。

16、里見ク(さとみ とん、1888年(明治21年)7月14日 - 1983年(昭和58年)1月21日)は横浜市生まれの小説家。

昭和3年。口語文。「か」「に」の簡略変体がなが混じる、現代かな表記。ペン字。普通漢数字。

17、馬場孤蝶(ばば こちょう、1869年12月10日(明治2年11月8日(旧暦)) - 1940年(昭和15年)6月22日)は、
英文学者、評論家、翻訳家、詩人、慶應義塾大学教授。

大正9年筆。候文。筆書き。普通漢数字。

18、富本憲吉(とみもとけんきち、1886年6月5日 - 1963年6月8日)は日本の陶芸家である。1955年、人間国宝。

昭和10年、夫人の代筆。口語文。簡略変体がなが目立つ。「す(須)」「た(多)」「か(可)」「に()」「は(者)」。普通漢数字。

19、内田百聞(うちだ ひゃっけん、1889年(明治22年)5月29日 - 1971年(昭和46年)4月20日)は、夏目漱石門下の日本の小説家、随筆家。

昭和9年筆。カタカナ漢字口語文。ペン字。普通漢数字。

20、正宗得三郎(まさむね とくさぶろう、明治16年(1883年)8月21日 - 昭和37年(1962年)3月14日)は、日本の洋画家。

筆年不明。口語文。現代かな表記。ペン字。普通漢数字。

21、中里介山(なかざと かいざん、男性、1885年(明治18年)4月4日 - 1944年(昭和19年)4月28日)は、日本の小説家。 

明治42年筆。候文。ペン字。普通漢数字。

22、永井龍男(ながい たつお、1904年(明治37年)5月20日 - 1990年(平成2年)10月12日)は、日本の小説家、随筆家、編集者 

筆年不明。口語文。現代かな表記。ペン字。

23、吉澤義則(よしざわ よしのり、1876年8月22日 - 1954年11月5日)は、国語・国文学者、歌人。京都帝国大学名誉教授。 

昭和8年筆。草書候文。筆書き。

24、高濱虚子(たかはま きょし、明治7年(1874年)2月22日 - 昭和34年(1959年)4月8日)は明治〜昭和期の俳人、小説家。 

明治40年筆。草書候文。筆書き。普通漢数字。

25、石井柏亭(いしい はくてい、1882年3月28日 - 1958年12月29日)は日本の洋画家、美術評論家。

昭和9年筆。行楷書候文。筆書き。普通漢数字。


第6巻

       巻頭折込: 伝教大師  最澄(さいちょう)は、平安時代の僧で、日本の天台宗を開く。

26、品川弥二郎(しながわ やじろう、天保14年閏9月29日(1843年11月20日)- 明治33年(1900年)2月26日)は、日本の武士(長州藩士)、政治家。

筆年不明。草書候文。筆書き。普通漢数字。

27中山一位局・中山 慶子(なかやま よしこ、天保6年11月28日(1836年1月16日) - 明治40年(1907年)10月5日)は、明治天皇の生母。
孝明天皇の側室。号は中山一位局など。


筆年不明。散らし書き女筆。

28井上哲次郎(いのうえ てつじろう、安政2年12月25日(1856年2月1日) - 1944年(昭和19年)12月7日)は明治時代に活躍した日本の哲学者。

昭和9年筆。草書候文。ペン字。普通漢数字。

29三浦周行(みうらひろゆき・1871〜1931) 明治から昭和時代前期にかけての歴史学者。

筆年不明。草書候文。筆書き。普通漢数字。

30、渋沢栄一(しぶさわ えいいち、天保11年2月13日(1840年3月16日) - 昭和6年(1931年)11月11日)は、幕末の幕臣、明治〜大正初期の大蔵官僚、実業家、二松學舍第3代舎長

筆年不明。草書候文。筆書き。普通漢数字。

31、土井晩翠(どい ばんすい、1871年12月5日(明治4年旧暦10月23日) - 1952年10月19日)は、日本の詩人、英文学者。

昭和8年筆。口語文。「に」「か」「す」「こと」など、簡略・変体がな表記の、他は現代かな表記。ペン字。普通漢数字。

32、富田幸次郎 (とみた こうじろう、明治5年10月1日(1872年11月1日) - 昭和13年(1938年)3月23日)は日本の新聞人、政治家、第32代衆議院議長、

昭和9年筆。草書候文。筆書き。普通漢数字。

33、箕作元八(みつくり げんぱち、文久2年5月29日(1862年6月26日)- 大正8年(1919年)8月9日)は、江戸生まれの日本の男性歴史学者。

筆年不明。草書カタカナ候文。筆書き。普通漢数字。

34、中村武羅夫(なかむら むらお、1886年(明治19年)10月4日 - 1949年(昭和24年)5月13日)は、日本の編集者、小説家、評論家。

昭和5年筆。「に」が簡略変体がなの、現代かな表記。ペンか筆。普通漢数字。

35、鶴見祐輔(つるみ ゆうすけ、1885年1月3日 - 1973年11月1日)は、日本の官僚・政治家・著述家。

昭和2年筆。草書候文。筆書き。普通漢数字。

36、田山花袋(たやま かたい、1872年1月22日(明治4年12月13日) - 1930年(昭和5年)5月13日)は、日本の小説家。

筆年不明。病後の見舞いの礼状。筆書き。普通漢数字。

37穂積歌子(ほづみうたこ. 生没年, 1863-1932. 解説. 歌学国学研究者・歌人。 渋沢栄一と千代の長女。

明治43年筆。草書候文。筆書き。普通漢数字。

38中條百合子=宮本 百合子(みやもと ゆりこ、1899年(明治32年)2月13日 - 1951年(昭和26年)1月21日)は昭和期の小説家、評論家。

昭和9年筆。口語文。「か(可)」「む(武)」が古い字体、現代かなの連綿。巻紙に筆書き。

39、木下利玄(きのした りげん、1886年(明治19年)1月1日 - 1925年(大正14年)2月15日)は日本の歌人。

大正12年。草書候文。筆書き。普通漢数字。

40、近松秋江(ちかまつ しゅうこう、1876年5月4日 - 1944年4月23日)は、日本の小説家、評論家。

筆年不明。草書候文。ペン字。普通漢数字。

41、川田順(かわだ じゅん、1882年1月15日 - 1966年1月22日)は、歌人、実業家。

ハガキに和歌3種。「な」が古い字体の他は現代かな表記。筆記具、フェルトペンのように見えるが、それはないし、何だろう。

42、臼田亜浪(うすだ-あろう ・1879−1951大正-昭和時代の俳人。)

昭和9年筆。草書候文。普通漢数字。

43、眞山青果(まやま せいか、1878年(明治11年)9月1日 - 1948年(昭和23年)3月25日)は、日本の劇作家・小説家。

昭和6年筆。行書漢字かな混じりの候文。「に」以外はわかりやすい現代かな表記。ペン字。普通漢数字。

44、小川芋銭(おがわ うせん、本名:小川茂吉、1868年3月11日(慶応4年2月18日) - 1938年(昭和13年)12月17日)は、日本の画家。

昭和10年筆。かな混じり草書候文。筆書き。普通漢数字。

45、内藤鳴雪(ないとう・めいせつ)弘化4.4.15 (1847.5.29)- 昭和1.2.20 (1926) 明治大正時代の俳人。

明治40年筆。草書候文。筆書き。普通漢数字。


第7巻

     巻頭折込:近衛 家熙(このえ いえひろ、寛文7年6月4日(1667年7月24日) - 元文元年10月3日(1736年11月5日))は、
            江戸時代前、中期の公家、摂政関白。

46、林銑十郎陸相(はやし せんじゅうろう、1876年(明治9年)2月23日 - 1943年(昭和18年)2月4日)は、日本の陸軍軍人、政治家。

昭和7年筆。かな混じり草書候文。ペン字。普通漢数字。

47、三上参次(みかみ さんじ、慶応元年9月10日(1865年10月29日) - 昭和14年(1939年)6月7日)は、日本史学者

昭和6年。かな混じり草書候文。筆書き。普通漢数字。

48、長谷川二葉亭・二葉亭 四迷
(ふたばてい しめい、1864年4月4日(元治元年2月28日) - 1909年(明治42年)5月10日)は、日本の小説家、翻訳家。

明治32年筆。かな混じり草書候文。筆書き。

49、姉崎正治(あねさき まさはる、1873年7月25日 - 1949年7月23日)は、京都府生まれの評論家・宗教学者(キリスト教・仏教)

筆年不明。口語文。一字毎に書いてある。「に」「す」が簡略変体がな。現代表記風のペン字。普通漢数字。

50、尾崎行雄(おざき ゆきお、安政5年11月20日(1858年12月24日) - 昭和29年(1954年)10月6日)は、日本の政治家

大正6年筆。行書候文。筆書き。普通漢数字。

51、九条武子(くじょう たけこ、1887年(明治20年)10月20日 - 1928年(昭和3年)2月7日)は、教育者・歌人、後年には社会運動活動家

大正15年筆。口語文。変体がな多い。ペン書き。普通漢数字。

52、謝介石(しゃかいせき)は満洲国初代外交部総長。満州国の台湾人で最高官職に就任した人物

昭和8年筆。かな混じり草書候文。筆書き。普通漢数字。

53、長谷川時雨(はせがわ しぐれ、1879年(明治12年)10月1日 - 1941年(昭和16年)8月22日)は、女性劇作家・小説家。

筆年不明。口語文。草書かな連綿。「た」「す」の簡略変体がなが目立つ。ペン書き。

54、新村出(しんむら いずる、1876年(明治9年)10月4日 - 1967年(昭和42年)8月17日)は言語学者、文献学者。

昭和3年筆。草書かな混じり候文。筆書き。普通漢数字。

55、薄田泣菫(すすきだ きゅうきん、1877年5月19日 - 1945年10月9日)は、日本の詩人。

昭和9年筆。口語文。草書簡略変体がな。フェルトペンのような、ペン字か、筆書き。

56花田比露思(はなだ ひろし) 1882−1967明治-昭和時代の教育者,歌人

筆年不明。草書現代かな混じり候文。ペン字。普通漢数字。

57、若山牧水(わかやま ぼくすい、1885年(明治18年)8月24日 - 1928年(昭和3年)9月17日)は、戦前日本の歌人

大正11年筆。口語文。文字がかなり崩れているが現代かな。ペン字。

58、前川千帆(まえかわ せんぱん 1888〜1960)は、新聞の連載漫画で活躍した京都生まれの版画家。

昭和5年筆。口語文。1字毎の現代かな表記。ペン字。普通漢数字。

59、花柳珠實

昭和5年筆。草書変体がな連綿の口語文。ペン字。普通漢数字。

60、町田忠冶商相(まちだ ちゅうじ、文久3年3月30日(1863年5月17日) - 昭和21年(1946年11月12日)は、明治から昭和期の政治家

大正7年筆。草書候文。筆書き。普通漢数字。

61、近角常観(ちかずみ じょうかん、明治3年4月24日(1870年5月24日) - 昭和16年(1941年)12月3日は、日本の明治〜昭和期に活動した真宗大谷派僧侶、宗教家

昭和4年筆。草書かな混じり候文。筆書き。普通漢数字。

62、佐々木味津三(ささき みつぞう、1896年3月18日 - 1934年2月6日)は、日本の小説家。

大正14年筆。草書現代かな連綿口語文と候文の混ぜ書き。筆書き。普通漢数字。


第8巻

   巻頭折込:小堀遠州    小堀 政一(こぼり まさかず)は、江戸時代前期の大名。
                    備中松山藩2代藩主、のち近江小室藩初代藩主。茶人、建築家、作庭家として特に有名で、
                     一般には小堀 遠州(こぼり えんしゅう)の名で知られている


63、宇垣一成朝鮮総督(うがき かずしげ、慶応4年6月21日(1868年8月9日) - 昭和31年(1956年)4月30日)は日本の陸軍軍人、政治家

昭和8年筆。草書候文。ペン字。普通漢数字。

64、釋迢空・折口 信夫(おりくち しのぶ、明治20年(1887年)2月11日 - 昭和28年(1953年)9月3日)は、
               日本の民俗学、国文学、国学の研究者。釈迢空(しゃく ちょうくう)と号した詩人・歌人でもあった

昭和10年筆。口語文。「に」と「た」に簡略変体がな。草書かな連綿。ペン字。普通漢数字。

65、池田蕉園(いけだ しょうえん、1886年5月13日 - 1917年12月1日)は、明治から大正にかけての女性日本画家。

筆年不明。草書変体がな候文。筆書き。普通漢数字。

66、斉藤実(さいとう まこと、安政5年10月27日(1858年12月2日) - 昭和11年(1936年)2月26日)は、日本の海軍軍人、政治家

昭和7年筆。草書カタカナ候文。筆書き。普通漢数字。

67、白井喬二(しらい きょうじ、1889年9月1日 - 1980年11月9日)は、日本の時代小説作家

筆年不明。「に」が変体がな。他は何とか現代かな。1字ごとの行書候文。ペン字。普通漢数字。

68、今井邦子(いまい くにこ、明治23年(1890年)5月31日 - 昭和23年(1948年)7月15日、徳島市出身の「アララギ」の歌人。

昭和6年筆。口語文。現代かな。1字ごと。ペン字。普通漢数字。

69、原阿佐緒(はら-あさお) 1888−1969明治-大正時代の歌人。

大正14年筆。口語文。草書変体がな連綿。筆書き。普通漢数字。

70、濱口 雄幸(はまぐち おさち、明治3年4月1日(1870年5月1日) - 昭和6年(1931年)8月26日)は、日本の大蔵官僚、政治家。

筆記年不明。草書候文。筆書き。普通漢数字。

71、谷内清厳:真言宗の僧。京大教授。昭和28年(1953)寂、86才。

昭和6年筆。草書候文。筆書き。普通漢数字。

72、窪田空穂(くぼた うつぼ、1877年6月8日 - 1967年4月12日)は、歌人、国文学者。

昭和3年筆。草書かな混じり候文。筆書き。普通漢数字。

73、若槻礼次郎(わかつき れいじろう、慶応2年2月5日(1866年3月21日) - 昭和24年(1949年)11月20日)は、日本の大蔵官僚、政治家。

昭和8年筆。草書カタカナ候文。筆書き。普通漢数字。

73、生田長江(いくた ちょうこう、1882年(明治15年)4月21日 - 1936年(昭和11年)1月11日)は、日本の評論家、翻訳家、劇作家、小説家

大正4年。口語文。「に」が簡略変体がな。他は現代かな。漢字は草書。筆書き。普通漢数字。

74、葛西善蔵(かさい ぜんぞう、明治20年(1887年)1月16日 - 昭和3年(1928年)7月23日)は、日本の小説家

大正11年筆。口語文現代かな表記。ペン字。普通漢数字。

75、細田源吉(ほそだ げんきち、1891年(明治24年)6月1日 - 1974年(昭和49年)8月9日)は、日本の小説家。

昭和3年筆。口語文。「な」の古い形が1個、それ以外は現代かな表記。ただし漢字は草書が多い。ペン字。普通漢数字。

76、坪井正五郎(つぼい しょうごろう、文久3年1月5日(1863年2月22日) - 大正2年(1913年)5月26日)は、日本の自然人類学者。

筆年不明。口語文。「の」、文末の「す」が変体がなの他は、大体現代かな表記。筆書き。普通漢数字。

77、石川啄木(いしかわ たくぼく、1886年(明治19年)2月20日 - 1912年(明治45年)4月13日)は明治時代の歌人・詩人・評論家。

筆年不明。文語文。「に」「な」「わ」以外は現代かな表記。筆書き。普通漢数字。

78、片上伸(かたがみ のぶる、1884年2月20日〜1928年3月5日)は、日本の文芸評論家、ロシア文学者

昭和3年筆。口語文。簡略変体がな「に」「た」以外は現代かな表記。漢字は草書が多い。ペン字。普通漢数字。

79、竹本土佐太夫(たけもと とさたゆう)義太夫節の太夫。6代目(文久3年9月15日(1863年10月27日) - 昭和16年(1941年)4月2日)

大正14年筆。口語文。変体がなとして「多(た)」「須(す)」「尓(に)」「越(お)」「里(り)」「連(れ)」の草書漢字を使っている。漢字は草書。
書道手紙手本の書き方。筆書き。普通漢数字。実用文と言っても、有力支援者にあてた、高度の礼法に従った手紙と言うべきではないか。

**(失礼。服部嘉香あてでした。口語文は当然ですね。どういうつながりなのでしょうね。

服部嘉香(はっとりよしか)1886〜1975。東京日本橋生れ。早大英文科の卒業。早稲田文学社編集部員、早大講師を経て文学部教授となった。口語詩運動に尽力し、国語国字の諸問題の研究で知られる。)