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遅塚忠躬『史学概論』東大出版について、
アマゾンのレビューを書いている「あやめかきつばた」です。

旧石器捏造事件や、最近では村木元局長裁判での検察側資料改ざん、虚偽説明など、
偽作や改ざんにまつわる事件は頻発しています。

歴史学における今井著の「史料批判」の説明は、
こうした日常事件の偽作や改ざん事件にも応用できる、非常に有用なものだ、
と、私は思います。

ですから、私は、すべての人の共有認識にしたい、という思いで、

今井登志喜『歴史学研究法』東大出版の全文を、わかりやすく書き直し、説明したものを、
自分のサイトにUPしました。絶版らしいということを受けて、考えたことでした。

私が今井登志喜『歴史学研究法』東大出版をサイトUPしたのは、
2009年12月のことです。

それは、私が他の方のブログに投稿した日時で確認できます。
http://eigaku.cocolog-nifty.com/nikki/2009/12/post-8a4c.html
http://plaza.rakuten.co.jp/nopomystery/diary/200512290000/

とにかく、ほぼ全文UPした直後に、東大出版に問い合わせました。
サイトに掲載しているが、大丈夫ですよね、と。

OKの返事をもらったので、掲載を続けていたわけです。

遅塚忠躬『史学概論』p25には、「史料批判」の説明は、別の優れた本に譲る、
という意味のことが書いてありますが、その本の紹介がありません。

p243の脚注にやっと、その大要は
今井登志喜『歴史学研究法』東大出版などの類書を参照せよ、と出てきます。

しかし、この本が絶版であることは、遅塚先生もご存知であられたはずです。
東大出版の担当者の方もです。

私は、先述したような現実的な問題の頻発を理由に、
今井著を一般向けに出版できればいいと思っていたほどですので、

あたかも、参照しなくてもかまわない、かのような措置に、絶句した次第です。

しかしながら、現実には、私が、2009年12月に今井著の全文を、
曲がりなりにもUPしていて、およその内容を把握できる状態ではありました。

遅塚忠躬『史学概論』が出たのは、2010年5月21日となっていて、
私が今井著をサイトUPしてから半年後です。

遅塚先生も、東大出版の担当者も、私のサイトを知っていたのではないか、
と疑問に思っております。

その上でこのような説明をなさったのであれば、
そのようなやり方はおかしいのではないでしょうか。

私は、日常生活の都合から考えても、今井著の考え方は、多くの方々の参考になると考えております。

ですから、サイトではなく、一般向け書籍の形で、世に存在していて欲しいのです。

できますれば、私の、一般向け今井著『歴史学研究法』を世に出したい、
という希望に応える形での、ご回答をお願いしたいと思っております。

何卒よろしくお願い申し上げます。