昭和10年・平凡社『手紙講座』採録の手書き実例
(第1巻から第4巻まで)

                                              『手紙講座』全へ戻る

    *ご注意: 書きながら印象を書いただけですので、精度はあてにできません。
                     
         1901年から小学校教育では現代ひらがなへ移行
         それが日常手紙に与えた影響を見るために、この講座を、年代別に整理したページも用意。1894年生まれ以降
                                                                  それ以前に生まれた人
第1巻


      巻頭折込:西郷隆盛の書簡

1、清浦 奎吾(きようら けいご、嘉永3年2月14日(1850年3月27日) - 昭和17年(1942年)11月5日)は、日本の司法官僚、政治家。

筆記年・昭和甲戍(9年)、カタカナ混じり楷書多用の文語文、日付は普通漢数字、筆書き。

2、内田 魯庵(うちだ ろあん、慶応4年4月5日(1868年4月27日) - 昭和4年(1929年)6月29日)は、明治期の評論家、翻訳家、小説家。

筆記年不明。口語文。変体仮名あり。普通漢数字。ペン字。
原稿用紙に書いた、ばあやが辞めた事情と、代わりの人を探している事情を書いた文。

(字母がわからない「と」、現代かなの「し」を使っているが「志(し)」が一箇所。「わ」の内、現代かなが一箇所に、「己(わ)」が一箇所。
「己(わ)」は、江戸時代にふりがなに多用された簡単な字体。それ以外は現代かな

3、島崎 藤村(しまざき とうそん、1872年3月25日(明治5年2月17日)- 1943年(昭和18年)8月22日)は、日本の詩人、小説家。

筆記年不明。口語文。変体仮名あり。読売新聞文芸部あて。普通漢数字。ペン字?。ハガキ。

(「た」の内、現代かなが一箇所、「多(た)」の変体がなで、江戸時代にふりがなに多用された簡単な字体が一箇所。
1字使われている「に」は、「尓(に)」で、江戸時代にふりがなに多用された簡単な字体
1字使われている「は」は、「者(は)」で、江戸時代にふりがなに多用された簡単な字体それ以外は現代かな

4、綱島梁川(つなしまりょうせん 1873.5.27-1907.9.14)
 明治期の思想家。備中国上房郡有漢市場(岡山県・高梁市)の生まれ。本名は綱島栄一郎。

筆記年不明。文語文。変体仮名あり。普通漢数字。筆書き。

5、中村 不折(なかむら ふせつ、慶応2年7月10日(1866年8月19日) - 昭和18年(1943年)6月6日)は明治、大正、昭和期に活躍した日本の洋画家、書家。

筆記年不明。候文。筆書き。

6、内藤 湖南(ないとう こなん、1866年8月27日(慶応2年7月18日戸籍上は5月27日) - 1934年(昭和9年)6月26日)は日本の東洋史学者。

筆記年不明。候文。筆書き。

7、川端 龍子(かわばた りゅうし、1885年(明治18年)6月6日 - 1966年(昭和41年)4月10日)は、戦前の日本画家、俳人。

筆記年不明。口語文。変体仮名あり。筆書き。

「春(す)」は、江戸時代にふりがなに多用された簡単な字体
 「可(か)」は、江戸時代にふりがなに多用された簡単な字体。  
               *漢詩混じり文・「俳人」というのがポイントか。韻文をよくする人は、変体がなを好む。

8、高野 辰之(たかの たつゆき、1876年(明治9年)4月13日 - 1947年(昭和22年)1月25日)は、長野県下水内郡豊田村(現中野市永江)の豪農出身の国文学者、作詞家。

筆記年不明。候文。変体仮名あり。筆書き。

9、本郷 房太郎(ほんごう ふさたろう、万延元年1月24日(1860年2月15日) - 昭和6年(1931年)3月20日)は、日本の陸軍軍人。軍事参議官・青島守備軍司令官や第1・第17師団長を歴任し、階級は陸軍大将勲一等功三級。

筆記年不明。候文。筆書き。

10、永井 柳太郎(ながい りゅうたろう、1881年4月16日 - 1944年12月4日)は昭和時代の日本の政治家。憲政会・立憲民政党に所属していた。大日本育英会(現:日本学生支援機構)創立者

筆記年不明。口語文。「に」「く」が簡略変体仮名。普通漢数字。筆書き。

 ☆(書き落としていたので追加)
  相馬御風
(そうま ぎょふう、1883年(明治16年)7月10日 - 1950年(昭和25年)5月8日)は日本の詩人・歌人・評論家。
  筆年不明。口語文。「す」「か」「た」が変体がなの他は、現代かな。ペン字。

11、土田 杏村(つちだ きょうそん、1891年(明治24年)1月15日 - 1934年(昭和9年)4月25日)は、大正・昭和を通じての哲学者・評論家。

筆記年不明。口語文。普通漢数字。ペン字。

(6箇所の「こ」の内、「古(こ)」が一箇所。この「古(こ)」も、江戸時代にふりがなに多用された簡単な字体。)

12、夏目 漱石(なつめ そうせき、1867年2月9日(慶応3年1月5日) - 1916年(大正5年)12月9日)は、日本の小説家、評論家、英文学者である。

筆記年不明。変体・現代両かな混じり候文。(比較的現代かな多し)。かなりの草書連綿で読みにくい。普通漢数字。筆書き。

13、岡本 一平(おかもと いっぺい、1886年6月11日 - 1948年10月11日)は、日本の漫画家、作詞家。

筆記年不明。連綿に混じる「た」1文字が消えるような形の単純な変体がなだが、他は現代かな口語文。普通漢数字。筆書き。

14、有島 武郎(ありしま たけお、1878年(明治11年)3月4日 - 1923年(大正12年)6月9日)は、日本の小説家。

筆記年不明。変体・現代両かな混じり口語文。漢字は草書。普通漢数字。筆書き。
原稿料なしに、無断で自分の童話を出版されたという、出版社あての苦情の手紙。

   (江戸期変体がな「里(り)」「阿(あ)」「連(れ)」「免(め)」などを使用。江戸時代のかな読み物には出てくるので、特に難しい字とは
    言えないが、明治期には、表音文字としては、使う頻度は下がっている。)

15、北原 白秋(きたはら はくしゅう、1885年1月25日 - 1942年11月2日 )は、日本の詩人、童謡作家、歌人。

筆記年不明。活字に直すと現代文風の口語文だが、真筆は激しい草書変体がな混じり。普通漢数字。ペン字。

16、西條 八十(さいじょう やそ、男性、1892年(明治25年)1月15日 - 1970年(昭和45年)8月12日)は、日本の詩人、作詞家、仏文学者。

筆記年不明。活字に直すと現代文風のかなの多い口語文だが、真筆は草書変体がな混じり。普通漢数字。ペン字。

    (上記15・16、使われている変体仮名は、基本的には簡略変体がななのだが、全体としては難読)

17、吉田絃二郎(よしだ げんじろう、1886年11月24日 - 1956年4月21日)、日本の小説家、随筆家。

筆記年不明。口語文簡略変体がな混じりの現代かな

18、吉屋 信子(よしや のぶこ、1896年(明治29年)1月12日 - 1973年(昭和48年)7月11日)は大正・昭和に活躍した日本の小説家。

筆記年不明。口語文簡略変体がな「に」の混じった、現代かな表記。区切って書いてあるので、読みやすい。普通漢数字。ペン書き。

19、斎藤 茂吉(さいとう もきち、1882年5月14日(戸籍では7月27日) - 1953年2月25日)は、山形県南村山郡金瓶村(現在の上山市金瓶)出身の歌人、精神科医。

筆記年不明。漢字かな混じり文の候文。かなはすべて現代かな。アラビア数字・ローマ数字。筆書き。

20、藤井 乙男(ふじい おとお、慶応4年7月16日(1868年9月2日) - 昭和21年(1946年)1月17日)は、国文学者、俳人。

筆記年不明。変体がな混じりの候文。普通漢数字。筆書き。


第二巻

      巻頭折込:頼山陽書簡

21、九代目 市川 團十カ(くだいめ いちかわ だんじゅうろう、新字体:団十郎、天保9年10月13日(1838年11月29日) - 明治36年(1903年)9月13日)は明治時代に活躍した歌舞伎役者。

筆記年不明。昭和10年からすると、相当古い手紙。候文。普通漢数字。筆書き。

22、芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ、1892年(明治25年)3月1日 - 1927年(昭和2年)7月24日)は、日本の小説家。

大正9年筆。候文。簡略変体がな「者(は)」を使用。かな部分を小さく書き分けている。現代かな表記。
内容が文学論で難しい。普通漢数字。筆書き。

23、坪内 逍遥(つぼうち しょうよう、1859年6月22日(安政6年5月22日)- 1935年(昭和10年)2月28日)は主に明治時代に活躍した日本の小説家、評論家、翻訳家、劇作家。

筆記年明治40年頃。変体がな使用、草書候文。筆書き。

24、与謝野 晶子(よさの あきこ、1878年(明治11年)12月7日 - 1942年(昭和17年)5月29日)は、戦前日本の歌人、作家、思想家。

筆記年、番町にいた頃、とある。候文の事務的な招待状。筆書き。
(線がきれい。お金の工面のために短歌の屏風書きをしたと、TVで見たような気がする。)

25、樋口 一葉(ひぐち いちよう、1872年5月2日〈明治5年3月25日〉- 1896年(明治29年)11月23日)とは、日本の小説家。

明治25年筆記。江戸時代の女筆そのままに草書・かな連綿多用の候文。筆書き。

26、久米 正雄(くめ まさお、1891年(明治24年)11月23日 - 1952年(昭和27年)3月1日 )は、日本の小説家、劇作家。

筆記年不明。口語文。「に」「た」「て」は簡略な変体がな。筆書き。

27、横光 利一(よこみつ りいち、1898年3月17日 - 1947年12月30日)は、日本の小説家・俳人。

昭和9年筆。久保田万太郎あて。口語文現代かな。筆書き。

28、五十嵐力いがらし-ちから )(1874-1947) 国文学者。山形県生まれ。東京専門学校卒。坪内逍遥に師事。文章研究に力を注ぎ、独自の理論と分析を示した。本『手紙講座』監修者の一人。

大正13年筆。「に」「た」「は」は簡略変体がな。口語文。連綿多用。和歌記載。筆書き。

29、三宅花圃(みやけ かほ)1868(明治元.12.23)〜1943. 7.18(昭和18)
明治時代の歌人・小説家・随筆家。本名は竜子(龍子)

昭和4年筆。和歌記載の女筆(江戸時代風という意味で)。筆書き。

30、徳冨 蘆花(とくとみ ろか、1868年12月8日(明治元年10月25日) - 1927年(昭和2年)は、日本文学の小説家。

明治38年筆。候文。筆書き。

31、伊藤 博文(いとう ひろぶみ、天保12年9月2日(1841年10月16日) - 明治42年(1909年10月26日)は、日本の武士(長州藩士)、政治家。

筆年不明。黒田清隆あての候文。会議がうまくいかず、辞職を願い出、黒田清隆に臨時総理大臣を頼みたいという内容。筆書き。

32、直木 三十五(なおき さんじゅうご、1891年2月12日 - 1934年2月24日)は、日本の小説家である。また脚本家、映画監督でもあった。
現在、エンターテインメント系の作品に与えられる直木三十五賞は、彼に由来する。

筆記年不明。「に」が簡略変体がな。他は現代かな。文語文。筆書き。

33、西田 幾多郎(にしだ きたろう、1870年6月17日(明治3年5月19日) - 1945年(昭和20年)6月7日)は日本を代表する哲学者。京都大学教授、名誉教授。京都学派の創始者。

筆年不明。「に」が簡略変体がな。口語・文語混じり。筆書き。

34、小笠原 長生(おがさわら ながなり、慶応3年11月20日(1867年12月15日) - 昭和33年(1958年)9月20日))は、佐賀県出身の海軍軍人。位階勲等は、海軍中将・正二位・勲一等・功四級・子爵。

昭和6年。候文。筆書き。

35、竹久 夢二(たけひさ ゆめじ、明治17年(1884年)9月16日 - 昭和9年(1934年)9月1日)は日本の画家・詩人。

昭和4年筆。候文。筆書き。

  落としていたので追加
  *田中光顕(たなか みつあき、天保14年閏9月25日(1843年11月16日) - 1939年(昭和14年)3月28日)は、
                    日本の武士・土佐藩家老深尾氏家臣、官僚、政治家。

36、島村 抱月(しまむら ほうげつ、1871年2月28日(明治4年1月10日)- 1918年11月5日)は日本の文芸評論家、演出家、劇作家、小説家、詩人。

筆年不明。候文。普通漢数字。筆書き。

37、広津直人  (広津和郎の父。だから、幕末か明治初年生まれ))
   *広津和郎(ひろつ かずお、男性、1891年12月5日 - 1968年9月21日)日本の小説家、文芸評論家、翻訳家。

筆年不明。候文。筆書き。

38、床次 竹二郎(とこなみ たけじろう、慶応2年12月1日(1867年1月6日) - 1935年(昭和10年)9月8日)は、日本の官僚、政治家。

筆年不明。候文。候文。普通漢数字。

39、吉川 英治(よしかわ えいじ、1892年(明治25年)8月11日 - 1962年(昭和37年)9月7日)は、日本の小説家。本名、英次(ひでつぐ)。神奈川県生まれ。

昭和8年筆。口語文。「す」「か」が簡略変体がな。「く」が「具」の変体がな。他は現代かな。普通漢数字。ペン字。

40、平福百穂(ひらふく ひゃくすい、1877年(明治10年) - 1933年(昭和8年)10月30日)は、日本画家。

筆年不明。普通漢数字。筆書き。

41、岸田 劉生(きしだ りゅうせい、男性、1891年6月23日 - 1929年12月20日)は、大正〜昭和初期の洋画家。

大正13年筆。口語文。「い」「に」「す」「か」が変体がな。普通漢数字。筆書き。

42、落合 直文(おちあい なおぶみ、文久元年11月15日(1861年12月16日) - 明治36年(1903年)12月16日)は、日本の歌人、国文学者。

筆年不明。候文。筆書き。

43、徳田 秋声(徳田 秋聲、とくだ しゅうせい、男性、1872年2月1日(明治4年12月23日) - 1943年(昭和18年)11月18日)は、石川県金沢市生まれの小説家。
大正14年。口語文。「に」が簡略変体がな。他は現代かな。ペン字。


  落としていたので追加:
  *山本鼎(やまもと かなえ、1882年(明治15年)10月24日 - 1946年(昭和21年)10月8日) は、愛知県岡崎市出身で、長野県上田市に移住し、美術の大衆化、民衆芸術運動のなかに身を投じた版画家、洋画家、教育者、官僚、政治家。


44、鏑木 清方(かぶらき きよかた、1878年(明治11年)8月31日 - 1972年(昭和47年)3月2日)は、明治〜昭和期の日本画家。

昭和3年筆。口語文。「は」「た」に部分的に簡略変体がな。他は現代かな。ペン字(?)。

45、濱田 耕作(はまだ こうさく、もしくは浜田 青陵(はまだ せいりょう)、1881年2月22日 - 1938年7月25日)は、日本の考古学者。

筆年不明。候文。ペン字?

46、柳田 國男(やなぎた くにお、1875年(明治8年)7月31日 - 1962年(昭和37年)8月8日)は日本の民俗学者。

筆年不明。口語文。「に」が簡略変体がな。ペン字?


第3巻

    巻頭折込:豊臣秀吉書簡


47、有栖川宮 熾仁親王(ありすがわのみや たるひとしんのう、天保6年2月19日(1835年3月17日) - 明治28年(1895年)1月15日)は、江戸時代後期〜明治時代の皇族、政治家、軍人。

筆年不明。伊藤博文あて。候文。筆書き。普通漢数字。

48、西園寺 公望(さいおんじ きんもち、嘉永2年10月23日(1849年12月7日) - 1940年(昭和15年)11月24日)は、日本の公家、政治家、元老。

昭和9年筆。小泉策太郎あて候文。筆書き。普通漢数字。

49、小泉 策太郎(こいずみ さくたろう、1872年(明治5年) - 1937年(昭和12年)7月28日)は、日本の政治家。

昭和9年筆。候文。ペン書き。普通漢数字。

50、森鴎外(もり おうがい、1862年2月17日(文久2年1月19日)- 1922年(大正11年)7月9日)は、明治・大正期の小説家、評論家、翻訳家、劇作家、陸軍軍医(軍医総監=中将相当)、官僚(高等官一等)。

明治36年筆。候文。筆書き。普通漢数字。

51、大山 巌(おおやま いわお、天保13年10月10日(1842年11月12日) - 大正5年(1916年)12月10日)は、日本の武士、政治家、元老、軍人。

伊藤博文あて候文。筆書き。普通漢数字。

52、犬養 毅(いぬかい つよし、安政2年4月20日(1855年6月4日) - 昭和7年(1932年)5月15日〉)は、日本の政治家。

筆年不明。平凡社あて文語文。筆書き。

53、山室 軍平(やまむろ ぐんぺい、1872年9月1日(明治5年7月29日戸籍上は8月20日) - 1940年(昭和15年)3月13日)は日本の宗教家。説教者。

大正5年筆。カタカナ候文。ペン字?

54、志賀 直哉(しが なおや、1883年2月20日 - 1971年10月21日)は、日本の小説家。

筆年不明。口語文。「か」が「可」の簡略変体がな。他は現代かな。ペン字。普通漢数字。

55、正宗 白鳥(まさむね はくちょう、明治12年(1879年)3月3日 - 昭和37年(1962年)10月28日)は、明治〜昭和期の小説家、劇作家、文学評論家。

筆記年不明。文末は候だが、かな多用で現代表記風。ペン字。

56、吉野 作造(よしの さくぞう 1878年(明治11年)1月29日 - 1933年(昭和8年)3月18日)は、大正年間を中心に活躍した政治学者、思想家。

大正15年筆。口語文全体現代かなに、時々「に」「か」の変体がなが混じる。ペン字。普通漢数字。

57、寺内正毅(てらうち まさたけ、嘉永5年2月5日(1852年2月24日) - 大正8年(1919年)11月3日)は、日本の陸軍軍人、政治家。

大正8年筆。候文。筆書き。普通漢数字。

58、菊池 寛(きくち かん、1888年(明治21年)12月26日 - 1948年(昭和23年)3月6日)は、小説家、劇作家、ジャーナリスト。文藝春秋社を創設

大正8年筆。口語文現代かな表記に、「に」の簡略変体がな。筆書き。普通漢数字。

59、伊藤 左千夫(いとう さちお、元治元年8月18日(1864年9月18日) - 大正2年(1913年)7月30日)は日本の歌人、小説家。

明治14年筆。候文。筆書き。普通漢数字。

60、藤原 義江(ふじわら よしえ、男性、1898年12月5日 - 1976年3月22日)は、日本のオペラ歌手、声楽家(テノール(テナー))。

大正14年筆。口語文。現代かな。普通漢数字。ペン字。

61、藤原義江夫人

大正15年筆。口語文。女筆系のかな連綿。ペン字。普通漢数字。

62、初代三遊亭 圓朝(さんゆうてい えんちょう)(天保10年4月1日(1839年5月13日) - 明治33年(1900年)8月11日)は、江戸時代末期(幕末)から明治時代に活躍した落語家。(?)

63、小栗 風葉(おぐり ふうよう、本名磯夫、1875年2月3日 - 1926年1月15日)は日本の小説家。

大正14年筆。候文。ペン字。普通漢数字。

64、大町 桂月(おおまち けいげつ、1869年3月6日(明治2年1月24日)- 1925年(大正14年)6月10日)は高知県出身で、近代日本の詩人、歌人、随筆家、評論家。

大正8年筆。候文。筆書き。普通漢数字。

65、武者小路 実篤(むしゃこうじ さねあつ、本名同じ、1885年5月12日 - 1976年4月9日)は、日本の小説家。

筆年不明。口語文。現代かな表記。筆書き。

66、白柳 秀湖(しらやなぎ しゅうこ、1884年1月7日 - 1950年11月9日)は、日本の小説家、社会評論家、歴史家。

昭和8年筆。口語文。「に」が簡略変体がな。

67、井伏 鱒二(いぶせ ますじ、1898年(明治31年)2月15日 - 1993年(平成5年)7月10日)は、日本の小説家。

昭和6年筆。口語文現代かな表記。ペン字。

68、佐佐木 茂索(ささき もさく、1894年(明治27年)11月11日 - 1966年12月1日)は小説家、編集者。

昭和4年筆。口語文語文。「か」が「可」の変体がなの他は現代かな表記。普通漢数字。

69、新井 石禅(あらい せきぜん、元治元年12月19日(1865年1月16日) - 昭和2年(1927年)12月7日)は、曹洞宗の僧。

大正4年筆。候文。筆書き。普通漢数字。


第4巻

     巻頭折込:弘法大師書簡


70、幸田 露伴(こうだ ろはん、慶応3年7月23日(1867年8月22日) - 昭和22年(1947年)7月30日)は、日本の小説家。

筆記年不明。候文。筆書き。

71、正岡 子規(まさおか しき、慶応3年9月17日(1867年10月14日) - 明治35年(1902年)9月19日)は俳人・歌人・国語学研究家。

明治31年筆。カタカナ混じり。俳句あり。筆書き。

72、高山 樗牛(たかやま ちょぎゅう、 1871年2月28日(明治4年1月10日) - 1902年(明治35年)12月24日)は明治時代の日本の文芸評論家、思想家。

明治35年筆。候文。ペン字。普通漢数字。

73、山縣 有朋(やまがた ありとも、天保9年閏4月22日(1838年6月14日) - 大正11年(1922年)2月1日)は、日本の武士(長州藩士)、陸軍軍人、政治家。
西南の役の陣中から伊藤博文にあてたもの。候文。筆書き。普通漢数字。

74、小山内 薫(おさない かおる、1881年(明治14年)7月26日 - 1928年(昭和3年)12月25日)は、明治末から大正・昭和初期に活躍した劇作家、演出家、批評家。

昭和2年筆。候文。ペン字。

75、佐藤 春夫(さとう はるお、1892年(明治25年)4月9日 - 1964年(昭和39年)5月6日)は日本の小説家、詩人。

大正12年筆。口語文。現代かな表記。普通漢数字。

76、藤蔭 静樹(ふじかげ せいじゅ、1880年(明治13年)10月13日 - 1966年(昭和41年)1月2日)は、日本舞踊家。

大正10年筆。口語文。変体がな多し。普通漢数字。

77、江木 翼(えぎ たすく、明治6年(1873年)4月24日 - 昭和7年(1932年)9月18日)は、明治、大正、昭和時代の官僚政治家。

筆年不明。カタカナ候文。カタカナだが連綿風になっている部分あり。普通漢数字。

78、釈 宗演(しゃく そうえん、安政6年12月18日(1860年1月10日) - 大正8年(1919年)11月1日)は、明治・大正期の臨済宗の僧。

明治41年筆。候文。筆書き。普通漢数字。

79、安井 曾太郎(やすい そうたろう、1888年5月17日 - 1955年12月14日)は、大正〜昭和期の洋画家。

昭和5年筆。少しのかなは全部現代かなの、短文の候文(はがき)。普通漢数字。ペン字。

80、三上 於菟吉(みかみ おときち、1891年2月4日 - 1944年2月7日)は、小説家。

昭和10年筆。口語文語文現代かな表記。ペン字。普通漢数字。

81、石原 純(いしわら あつし(じゅん)、1881年1月15日 - 1947年1月19日)は、東京府出身の理論物理学者・科学啓蒙家・歌人

筆年不明。口語文現代かな表記だけれども、「な」の字体のみが古い。ペン字。普通漢数字。

82、宇野 浩二(うの こうじ、1891年7月26日 - 1961年9月21日)は、日本の小説家・作家。

昭和3年筆。口語文。現代かな表記。ペン字。普通漢数字。

83、田中貢太郎(たなか こうたろう、1880年(明治13年)3月2日−1941年(昭和16年)2月1日)は日本の作家。

筆年不明。口語文現代かな表記。ただし「に」が簡略変体がな。筆書き。

84、八代 六郎(やしろ ろくろう、安政7年1月3日(1860年1月25日)- 昭和5年(1930年)6月30日)は明治〜大正期の海軍軍人。

筆年不明。候文。筆書き。普通漢数字。

85、和辻 哲郎(わつじ てつろう、1889年3月1日 - 1960年12月26日)は、『古寺巡礼』『風土』などの著作で知られる日本の哲学者、倫理学者、文化史家、日本思想史家。

昭和6年筆。口語文。現代かな表記。「た」と「に」が簡略変体がな。普通漢数字。ペン字。

86、岡本綺堂(おかもと きどう、明治5年10月15日(1872年11月15日) - 昭和14年(1939年)3月1日) は、小説家、劇作家。

昭和8年。候文。筆書き。普通漢数字。

87、塚本 靖(つかもと やすし、明治2年2月15日(1869年3月27日) - 昭和12年(1937年)8月9日)は、日本の建築家。

大正13年筆。候文。筆書き。普通漢数字。

88、富士松加賀太夫 - 1856−1930明治-大正時代の浄瑠璃(じょうるり)太夫。

筆年不明。候文。筆書き。普通漢数字。

89、吉植庄亮 - 1884−1958大正-昭和時代の歌人,政治家。 明治17年4月3日生まれ。

昭和7年。候文。筆書き。普通漢数字。

90、山口 剛(やまぐち たけし、1884年3月1日 - 1932年10月8日)は、国文学者。

昭和3年。候文。筆書き。普通漢数字。

91、江見 水蔭(えみ すいいん、明治2年8月12日(1869年9月17日) - 昭和9年(1934年)11月3日)は、小説家、翻案作家、雑誌発行者、紀行家、冒険家。

昭和9年筆。口語文。「に」「な」が簡略変体がな。他は現代かな表記。ペン字。普通漢数字。

92、吉岡 彌生(よしおか やよい、1871年4月29日(明治4年3月10日) - 1959年(昭和34年)5月22日)は、日本の教育者、医師。

昭和8年。候文。筆書き。普通漢数字。

93、山田 耕筰(やまだ こうさく、1886年(明治19年)6月9日 - 1965年(昭和40年)12月29日)は、日本の作曲家、指揮者。

筆記年不明、口語文。「な」と「て」が古い字体。他は現代かな表記。ペン字。普通漢数字。